観光・宿泊業のAIエージェント活用|施設案内とFAQの更新候補を探す
観光・宿泊向けに、Codex・Claude Codeで公開施設案内とFAQを照合して更新候補一覧を作る手順を紹介。架空ファイル、指示文、完成例と照合方法を解説します。
チェックイン時刻を変更しても、施設案内とFAQに異なる時刻が残ることがあります。AIエージェントで公開案内の項目を読み合わせ、相違がある場所と原文を担当者へ返す方法を紹介します。予約データは使わず、公開情報の整合を点検します。
使うのはCodexやClaude CodeなどのAIエージェントです。指定した資料を読み、処理を作り、実行結果を確かめて保存するところまで依頼します。チャットにもファイル作成・コード実行の機能があるため、製品の優劣ではなく、今回任せる仕事の範囲による使い分けです。
専用フォルダに、架空ファイルを二つ置く
会社が利用を認めた環境を用意し、OpenAIのアプリ公式案内またはClaude Codeの公式案内で導入とフォルダの選び方を確認します。画面や操作はPC・契約・管理者設定で異なります。コマンドや権限の意味が分からない場合は、社内の管理担当者と進めてください。
PCにai-practiceフォルダを作り、その中へinputフォルダを作ります。テキストエディタを使い、次の内容を同名のUTF-8のファイルとして保存してください。表計算ソフトを使う場合も、列を分けて入力しCSV形式で保存します。実在の顧客・従業員・取引情報は含めません。
input/guide.csv
項目ID,項目,値
F01,チェックイン,15時から20時
F02,駐車場,予約不要
F03,送迎,なし
input/faq.csv
項目ID,項目,値
F01,チェックイン,14時から20時
F02,駐車場,予約不要
F03,送迎,あり
CSVはカンマで項目を区切った表です。これらは編集部が作った練習用データで、以下の完成例も説明のためのものです。特定製品で動作を実証した結果や、導入企業の実績を示していません。
まず読むだけで、処理の計画を出してもらう
エージェントでai-practiceを作業フォルダとして開く、または選びます。次の指示を送り、まだ実行させずに、入力・出力・上書き対象を確認します。
input内の2ファイルを読み、処理計画を文章で示してください。
まだファイル作成・変更・プログラム実行をしないでください。
項目IDで2表を照合し、値が異なる項目だけをプログラムで抽出する。両方の原文とファイル名を残す。重複IDや未対応IDは停止して報告する。どちらが最新で正しいかは決めず、書き換えやサイト更新は行わない。
出力案はoutput/check-list.csv、output/report.md、output/checks.txt。
再利用する処理はtools内、入力ファイルは変更しない計画にしてください。
必要な権限、実行する処理、上書きの有無も説明してください。
計画と実際の権限表示を見比べ、input以外に読もうとする資料がないかを確かめます。フォルダ名を指示しただけで、他の場所へのアクセスを防げるわけではありません。
確認した範囲で、集計・照合と保存を依頼する
新しい練習フォルダには既存の出力がないことを確認してから、次を依頼します。
確認した計画に沿って、inputの2ファイルだけを処理してください。
必要な照合・集計はプログラムで行い、件数と検査結果をchecks.txtへ残してください。
outputとtoolsへの新規保存だけを許可します。入力の変更・削除、
既存出力の上書き、外部送信、Webサイトや業務システムの更新はしないでください。
条件不明・入力の形式不正・想定外の状態では、補完せず停止し理由を報告してください。
再実行の手順と、実際に読んだファイル・作ったファイルの一覧も残してください。
ここでいう外部送信の禁止は、メール送信や外部システムへのアップロードを処理に追加しないという指示です。AIサービスへの入力通信は別に発生する場合があります。ローカルのファイルでも、内容がクラウドへ送られる前提で会社の条件を確認してください。
完成例と、元ファイルで照合する数値
- F01 チェックイン:guide.csvは「15時から20時」、faq.csvは「14時から20時」。施設責任者へ確認。
- F03 送迎:guide.csvは「なし」、faq.csvは「あり」。施設責任者へ確認。
- 検査結果:各表3項目、相違2件、一致1件(F02)。
F01とF03の相違2件が残り、F02の駐車場は一致することを照合します。ファイルの更新日時だけで正解を決めません。新しいファイルにも古い文章が含まれる場合があるため、責任者が現在の施設ルールで確定します。
CSVには元ファイルと元のIDを残し、報告の各行から材料へ戻れるようにします。処理が失敗した場合は成果物が完成したと扱わず、どの段階で止まったかを担当者が確認してください。
この例は、IDで項目をそろえた公開資料の比較です。実際のPDFや画像では読み取りの誤りが増えるため、まず担当者が原文と照合できる表へ整えます。空室、料金、予約変更条件を自動更新する処理や、口コミへの自動返信は今回の対象に含めません。
初回はこの二つのファイルだけで確かめる
最初は架空例で、入力件数、確認一覧、作成先、入力が変更されていないことを照合します。確認・修正にかかった時間も含め、手作業と比べて継続するかを判断しましょう。繰り返し使う際は前回出力を残し、日付別の新しい出力先を計画してから実行します。処理の再利用と、無人の定期実行は別です。定期化には環境・権限・監視などの追加設定が必要になります。
文章を一件ずつ整理する方法はAIチャットでの活用手順で紹介しています。自社で用意する材料と確認担当を決める相談は、福島県の企業向けAI活用支援をご覧ください。