行政書士のAIエージェント活用|案件別の不足書類を一覧にする
行政書士事務所で、案件IDと資料IDを使い、不足書類をAIエージェントで照合する方法を紹介。架空の二案件から、確認表と案内文案を保存し、人が原資料と比べる手順を解説します。
案件ごとに必要と決めた資料と、受け取った資料を照合する作業に、Codex・Claude CodeなどのAIエージェントを使えます。今回は、架空の受付一覧を案件IDと資料IDの組で比べ、依頼対象を取り違えない確認表と案内文案を保存します。
日本行政書士会連合会の業務説明も参照し、業務範囲や案件の必要資料は担当行政書士が確認します。下の資料名は練習用で、実在する許認可の要件ではありません。審査の見込みや法定の提出要否をエージェントに判定させない使い方です。
専用フォルダを選び、まず読むだけで計画を出す
会社が利用を認めたCodexまたはClaude Codeを使います。初回の導入はOpenAIの公式案内かClaude Codeの公式案内に沿って進めてください。PCや利用環境により、画面や選べる機能は異なります。コマンドの意味が分からない場合は、社内の担当者などと一緒に設定します。
PC上に練習専用フォルダを作り、その場所を作業対象として選びます。以下のファイルはテキストエディタで作成し、UTF-8の文字で保存してください。CSVは、先頭行が項目名、以降が一件ずつのデータです。実在する顧客・患者・従業員の情報は入れません。
フォルダ名の例は office-intake-practice です。その直下へ次の二ファイルを作ります。
required.csv
case_id,document_id,name
P1,D1,事前相談票
P1,D2,事業概要の確認票
P2,D1,事前相談票
received.csv
case_id,document_id
P1,D1
P2,D1
二ファイルができたら、エージェントへ最初の依頼を送ります。
required.csvとreceived.csvを読むだけにしてください。案件IDと資料IDの両方で照合し、不足一覧と案件別の案内を作る計画を示してください。資料IDだけで結ばない理由、入力と出力先、上書き対象も説明し、まだ作成・変更しないでください。
計画を確認してから、照合と保存を頼む
読み取る二ファイルが正しく、出力は練習フォルダ内の output、処理の保存は tools に限る計画かを確認します。別の業務フォルダや外部サービスを使う計画が出たら、その部分を止めて修正します。実行権限の確認画面でも、許可する操作を読みます。
計画の範囲で照合プログラムを作り実行してください。output/missing.csvへ不足一覧、output/messages.mdへ案件別の案内、output/checks.txtへ件数と確認結果を保存し、再実行手順も残してください。入力は変更・削除せず、同名出力があれば停止してください。案件IDと資料IDの組の重複や不明なIDは報告して停止してください。必要資料や期限を補わず、申請・送信はしないでください。
プログラムはtoolsに保存し、結果はoutputに保存してください。
外部サービスへの接続や追加パッケージの導入が必要なら、実行せず理由を報告してください。
出力の完成例(架空の説明例)
必要一覧3行、受領2行、不足1行。
P1・D2:事業概要の確認票が未受領。
P2:この一覧上の未受領は0件。
P1向け案内:事業概要の確認票をご用意ください。提出時期は担当者にご確認ください。
件数と元資料を、人が照合する
不足がP1のD2だけで、P2のD1をP1の受領へ使っていないかを見ます。P2の未受領0件は、申請準備完了や許可取得可能という意味ではありません。原本、内容、有効期間などの確認は、担当行政書士が案件に応じて行います。
処理が正常終了したという報告だけで終えず、保存された原稿と確認表を実際に開きます。実行した確認、失敗した確認、未確認の点を分けて報告させてください。次回の処理を残すことと、無人の定期実行は別です。
まず二案件、三資料で結果を確認します。実務へ移す前に、案件・資料を一意に識別する方法と受領表の更新担当を決めます。個人情報を名前だけ伏せて入力せず、事務所の契約と保存条件に合う範囲を確認してください。
実データへ移る前に、権限と保存先も確認する
フォルダ名を指示に書くだけでは、アクセス範囲の制限にはなりません。実際に許可するファイルやコマンド、外部接続を設定画面で確認します。ローカルファイルを扱う場合でも、その内容がモデルの処理のためクラウドへ送られることがあります。実務では会社の入力条件、契約、保存・利用条件を確認してください。
チャットにもファイル作成などの機能があります。この例での違いは、複数ファイルを読み、照合する処理を実行し、結果と再実行手順まで保存する範囲を任せることです。少量ならチャットや表計算の方が扱いやすい場合もあります。初回の設定、修正、確認を含めて手間を比べます。
※作例は架空の材料をもとに編集部で作成した説明例です。Codex・Claude Codeで実行した検証結果や、顧客への導入実績ではありません。公式情報の確認日:2026年10月29日。