保育事業のAIエージェント活用|行事案内の日付を照合
架空の行事予定と案内原稿を照合し、日付・持ち物の不一致一覧とお知らせ文案を保存する方法。園児情報を使わず、2件の予定から試す手順を解説します。
保育園や認定こども園で、おたよりと連絡アプリの行事案内を作る際は、日付や持ち物が予定表と合っているかを繰り返し確認します。AIエージェントに複数の案内原稿を作らせ、元の予定と照合する処理も保存する例を紹介します。
ここでは実在する園の行事や園児情報を使いません。架空の2件だけで、原稿作成と確認の流れを試します。
専用フォルダを選び、まず読み取りだけを依頼する
PCに練習専用フォルダを作り、その中にinputというフォルダを作ります。テキストエディタで、下に示す各ファイルをUTF-8のテキストとして保存してください。CSVは見出しも含めてコピーします。CSVとは、項目をカンマで区切った表のファイルです。
会社が利用を認めたCodexまたはClaude Codeで、この練習フォルダを作業場所として開きます。初期設定や画面はPC・契約・管理者設定で異なるため、Codexを選べるOpenAI公式アプリ案内かClaude Code公式案内で導入方法を確認してください。設定や実行命令が分からない場合は、社内の担当者に確認してから進めます。
ここでいうAIエージェントには、文章の回答に加え、許可された範囲でファイルを読み、照合用の処理を作って実行し、結果を保存するところまで依頼します。チャットでもファイル作成などは可能な場合があり、製品の優劣を示す区分ではありません。
練習用の2ファイルを保存する
input/events.csv
id,event,date,time,items
E01,親子工作会,2026-11-07,10時から11時,上履き・飲み物
E02,絵本の会,2026-11-14,10時から10時30分,上履き
input/notices.csv
id,date,items
E01,2026-11-08,上履き・飲み物
E02,2026-11-14,上履き・筆記具
変更する前に、読む範囲と作るものを確かめる
入力ファイルを保存したら、エージェントの会話欄へ次を送ります。
input内の練習ファイルを読むだけにしてください。
入力の列・件数・不足を整理し、照合の方法と作るファイルを計画として示してください。
まだファイルの作成・変更やプログラム実行はしないでください。
必要な権限と、既存ファイルを上書きする可能性も示してください。
担当者は、計画の入力が以下のファイルだけか、外部サービスへの接続や送信が含まれないかを確認します。フォルダを指示しただけではアクセス制御を保証できないため、ツール側で実際に許可する範囲も確かめてください。
計画を確認してから、照合と保存を任せる
入力・出力と実行内容に問題がなければ、次を送ります。権限を求める画面が出たら、対象と処理を読み、理解できる範囲だけを許可してください。
確認した計画に沿って進めてください。
events.csvを園で確定した正本に見立て、IDでnotices.csvの日付と持ち物を照合してください。
日付と持ち物の違いはプログラムで検出し、両方の値と参照行を残してください。
events.csvの材料だけで各行事の短い案内原稿を1本ずつ作ってください。
場所・料金・定員・参加期限・園児の様子を補わず、足りない情報は園内確認へ分けてください。
入力は変更・削除しないでください。外部への送信や本番の更新は行いません。
照合用の処理はtoolsへ、確認表・説明原稿・件数の検査結果は新規outputへ保存してください。
同名の出力がすでにある場合は上書きせず、止めて保存先を確認してください。
入力形式の異常は推測で補わず止め、該当ファイルと行を報告してください。
実行後は、作成・変更したファイルと検査結果を説明してください。
文章を作るだけで終えず、toolsに照合処理、outputにcheck.csv(確認表)、draft.md(文案または記入ガイド)、validation.txt(件数・異常の検査結果)があるかを確認します。.mdは文章用のファイル形式で、テキストエディタでも内容を読めます。
期待する件数と元の値を照合する
次は編集部が架空の材料から作った説明例です。エージェントの出力が同じ件数でも、内容を元ファイルと一行ずつ比べてください。
| 対象 | 確認表に残す内容 |
|---|---|
| E01 | 日付:正本11月7日/原稿11月8日 |
| E02 | 持ち物:正本上履き/原稿上履き・筆記具 |
予定は2件、不一致は2件です。原稿の例は「親子工作会は11月7日10時から11時です。上履きと飲み物をご用意ください」。もう一つは「絵本の会は11月14日10時から10時30分です。上履きをご用意ください」。場所や連絡期限がないため、そのまま配布せず園内確認へ回します。
保育ICTの事例や支援の情報はこども家庭庁の保育ICTラボで確認できます。ここで示す方法は編集部の練習例で、同事業の採択例ではありません。実際の連絡アプリへの配信は、園が内容を承認した後に従来の手順で行います。
元ファイルを残して、一回の照合から試す
初回はこの架空例だけで処理を進め、元のinputが変わっていないか、予定外のファイルを作っていないかも確認します。出力の確認と直しにかかった時間を含め、従来の作業と比べてください。
PC上のファイルでも、内容がAIサービスのクラウドへ送られる場合があります。実データへ広げる前に、契約、社内ルール、保存・共有の条件、入力範囲を管理者が確認します。氏名だけを消せば入力できるとは判断しません。
保存した処理を次回使うときも、入力の形式と実行範囲を確認し、前の成果物を残す別の出力先を指定します。繰り返し使える処理ができたことと、無人で定期実行できることは別です。定期実行には、別の設定と確認・保守の担当が必要になります。
※公式情報の確認日:2026年10月29日。入力と完成例は、実在の情報を含まない編集部の説明例です。各製品での実行結果や、当社の導入実績・効果測定を示すものではありません。