飲食店のAIエージェント活用|メニューの価格と名称を照合
CodexやClaude Codeで、架空のメニュー表と説明原稿を照合する手順。料理名・税込価格の不一致を一覧にし、修正案を別ファイルへ保存する例を紹介します。
飲食店でメニューを変えると、日本語の説明や外国語版など、複数の原稿にある価格・料理名も確認する必要があります。AIエージェントには、確認済みのメニュー表と原稿を読み比べ、食い違う箇所の一覧と説明の下書きを別ファイルへ保存する仕事を任せられます。
この記事では厨房やお客様の健康情報を扱わず、料理名と税込価格の転記を確認します。アレルギー対応の可否は、この照合では判断できません。
専用フォルダを選び、まず読み取りだけを依頼する
PCに練習専用フォルダを作り、その中にinputというフォルダを作ります。テキストエディタで、下に示す各ファイルをUTF-8のテキストとして保存してください。CSVは見出しも含めてコピーします。CSVとは、項目をカンマで区切った表のファイルです。
会社が利用を認めたCodexまたはClaude Codeで、この練習フォルダを作業場所として開きます。初期設定や画面はPC・契約・管理者設定で異なるため、Codexを選べるOpenAI公式アプリ案内かClaude Code公式案内で導入方法を確認してください。設定や実行命令が分からない場合は、社内の担当者に確認してから進めます。
ここでいうAIエージェントには、文章の回答に加え、許可された範囲でファイルを読み、照合用の処理を作って実行し、結果を保存するところまで依頼します。チャットでもファイル作成などは可能な場合があり、製品の優劣を示す区分ではありません。
練習用の2ファイルを保存する
input/menu.csv
id,name,price_yen,contents
M01,鶏の塩焼き定食,980,鶏肉の塩焼き・ご飯・みそ汁
M02,焼き野菜の小鉢,380,焼き野菜
input/drafts.csv
id,name,price_yen
M01,鶏の塩焼き定食,1080
M02,野菜の小鉢,380
変更する前に、読む範囲と作るものを確かめる
入力ファイルを保存したら、エージェントの会話欄へ次を送ります。
input内の練習ファイルを読むだけにしてください。
入力の列・件数・不足を整理し、照合の方法と作るファイルを計画として示してください。
まだファイルの作成・変更やプログラム実行はしないでください。
必要な権限と、既存ファイルを上書きする可能性も示してください。
担当者は、計画の入力が以下のファイルだけか、外部サービスへの接続や送信が含まれないかを確認します。フォルダを指示しただけではアクセス制御を保証できないため、ツール側で実際に許可する範囲も確かめてください。
計画を確認してから、照合と保存を任せる
入力・出力と実行内容に問題がなければ、次を送ります。権限を求める画面が出たら、対象と処理を読み、理解できる範囲だけを許可してください。
確認した計画に沿って進めてください。
menu.csvを担当者が確定した正本として、IDでdrafts.csvと照合してください。
名称と価格は文字列・数値をプログラムで比較し、行番号と両方の値を残してください。
menu.csvの事実だけで、各料理1文の説明案も作ってください。
原材料の全一覧、産地、人気、アレルギー対応、提供時間を推測しないでください。
入力は変更・削除しないでください。外部への送信や本番の更新は行いません。
照合用の処理はtoolsへ、確認表・説明原稿・件数の検査結果は新規outputへ保存してください。
同名の出力がすでにある場合は上書きせず、止めて保存先を確認してください。
入力形式の異常は推測で補わず止め、該当ファイルと行を報告してください。
実行後は、作成・変更したファイルと検査結果を説明してください。
文章を作るだけで終えず、toolsに照合処理、outputにcheck.csv(確認表)、draft.md(文案または記入ガイド)、validation.txt(件数・異常の検査結果)があるかを確認します。.mdは文章用のファイル形式で、テキストエディタでも内容を読めます。
期待する件数と元の値を照合する
次は編集部が架空の材料から作った説明例です。エージェントの出力が同じ件数でも、内容を元ファイルと一行ずつ比べてください。
| 対象 | 確認表に残す内容 |
|---|---|
| M01 | 税込価格:正本980円/原稿1,080円 |
| M02 | 名称:正本「焼き野菜の小鉢」/原稿「野菜の小鉢」 |
説明原稿の例は「鶏の塩焼き定食は、鶏肉の塩焼きに、ご飯とみそ汁が付いて税込980円です」。M02は「焼き野菜の小鉢、税込380円です」となります。2品のうち、価格差1件、名称差1件が期待結果です。料理名を直しただけで原材料や調理環境が確認済みになるわけではありません。
アレルギー相談は厨房が実際の原材料と工程を確認します。消費者庁の外食・中食向け資料を参照し、AIの一般知識を店内の確認結果に置き換えない運用にします。
元ファイルを残して、一回の照合から試す
初回はこの架空例だけで処理を進め、元のinputが変わっていないか、予定外のファイルを作っていないかも確認します。出力の確認と直しにかかった時間を含め、従来の作業と比べてください。
PC上のファイルでも、内容がAIサービスのクラウドへ送られる場合があります。実データへ広げる前に、契約、社内ルール、保存・共有の条件、入力範囲を管理者が確認します。氏名だけを消せば入力できるとは判断しません。
保存した処理を次回使うときも、入力の形式と実行範囲を確認し、前の成果物を残す別の出力先を指定します。繰り返し使える処理ができたことと、無人で定期実行できることは別です。定期実行には、別の設定と確認・保守の担当が必要になります。
※公式情報の確認日:2026年10月29日。入力と完成例は、実在の情報を含まない編集部の説明例です。各製品での実行結果や、当社の導入実績・効果測定を示すものではありません。